医学部を卒業して外科医として出発し、しばらくは漢方とか、健康法のことは忘れていました。
しかし、昭和59年ころに私の患者が手術後に肝炎にかかり、内科の医師に治療の相談をしたときに、漢方のエキス剤が保険診療で使用することができるのを知りました。このことがきっかけで漢方の勉強を再開しました。

 外科の診療の中で漢方を利用しているうちに、館長(病院は好生館のため院長ではない)より漢方外来をはじめてみないかと言われ、渋っていたのですが、マスコミには私の承諾の前にすでに事前通知がされていて、昭和61年2月から外来をはじめました。昭和63年4月からは東洋医学診療部(平成13年12月に病院の方針で廃止になりましたが)と名称も変更され、診療も毎日するようになりました。

 外来の患者さんは多く、漢方が好きな患者さんはもちろん、西洋医学で治らないとか、西洋薬の副作用で困っている患者さんなど、いろいろな患者さんが受診して来られました。日常生活の注意をしたり、食事の内容の相談を受けることも多くなりました。健康法には興味がありましたし、少しは勉強もしていましたので、そう苦になることもなく患者さんの相談に乗ることができました。 また逆に患者さんにいろいろなことを教えていただきました。そんな経験のなかで自然と頭の中が整理されてきて、健康法とはこんなふうに考えて、実行していくとよいのではないかと、まとまったものになりました。

 このプログラムは毎年、佐賀市の老人大学で講義をしている内容を基礎に作成したもので、興味のある方にはだれでも勉強できるようにと考えて作成したものです。