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西洋医学のおかげで乳幼児の死亡の減少と感染症の減少によって、平均寿命は大幅に伸びてきましたが、西洋医学の絶対的な考えは、完全な疾病治療の解決には問題を残します。疾病の原因の解明がなされないと、治療法の解明がなされない、というのが西洋医学の考えです。その結果、皆さんが考えているよりもたくさんの疾患の治療法が、確立されずに残されています。
大学病院で、肺と肝に癌の転移が分かり、どんなに検査をしても原発巣が分からずに治療ができないと退院をさせられた患者さんがいました。その患者さんが私のところへ治療を求めて来られました。
東洋医学では、癌を持った患者さんの体力に合った治療を選択するので、診断結果はどうであれ、治療を拒否することはありません。
このように東洋医学は病気を、たとえば癌であれば患者の体力の残りと癌の勢いのバランスを考えながら治療を行うという、いわゆる相対的な考えが主体となるので治療が可能なわけです。西洋医学では癌の勢いをいかにして押さえ込むのかという競争をして、負けそうであれば手を引いた、ということでしょう。
しかし、最近の喘息の治療のように、原因が、気管支の狭窄である、あるいは痙攣であるという概念から、慢性炎症であるという概念に変化し、低濃度の吸入ステロイドによる治療へと変遷し、喘息死が減っていることには漢方薬では太刀打ち出来ないだろうと考えています。
このように、これからの医学は西洋医学と東洋医学の共存が最良の医学へとなると思います。
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