|
【ケース1: 64歳、女性、主婦】
ここ2年間、目がショボショボしてまぶたが重く、目を開けることができない、と受診されました。
149cm、62Kg、やや小太り、血圧も160/80とやや高い。
7年前に母親を亡くし、また8ヶ月前にご主人を亡くされています。
体重も最近増えて、歩くのもきついと訴えられます。近親者の死亡などがストレスとなって、過食になっていることと、水分のとりすぎと診断して、脂肪分と水分を減少させる漢方薬を投与しました。さらに、寝る前2時間から3時間は飲んだり食べたりしては一切してはいけないと注意し、そして、クロレラをはじめ一切の健康食品をやめるように指示しました。
2週間後には、目はショボショボすると言われるが、目は少し開くようになってありました。お腹も少しひっこんであります。9時以降は食べていないといわれました。
その後、目の症状は一進一退ですが、最初ほど効果はありません。最初の2週間のペースで経過すると、すぐ良くなるのではないかと考えていましたが、効果が出ていません。
受診5ヶ月目、ほんとうに寝る前に水分をとっていませんか、との私の問いに、寝る前はとっていないが、昼間毎日2Lの水を飲んでいるといわれます。昼は、のどが渇く分だけは水分はとってもよいと言ったつもりでしたが、昼はいくら飲んでも良いと解釈されていたようでした。
問題点1 クロレラは、皮膚に湿疹が出たりするためか、消費生活センターに一番苦情が多い健康食品です。そもそも人には葉緑素は必要のない物質であり、栄養成分の摂取であれば、高い金額で購入された分で、もっとおいしいものを食べられたほうがいいのではないかというのが私の意見です。
問題点2 症状は漢方で言う水毒です。水をたくさん取ると血液がさらさらになると、テレビをはじめマスコミが教えてくれます。それをまともな顔をして言っておられるお医者さんもおられます。水は少ないと脱水症、多いと水中毒です。この患者さんは典型的な水中毒ですが、私の注意の仕方が悪かったのか、5ヶ月という、少し無駄な日時を費やしてしまいました。
|